『漢字多いね』と言われても薦めたい本がある。
07/01/2025

本は好き。
ブログに書く1冊目の本を誰にするかと考えたとき
むっつかしい。
なので、まずは、何度も読み返している本にする。
Kindleがなかったころは、本屋で買った紙の本が増え続け
定期的な整理や引っ越しにも負けず本棚に生き残り続けている本たち。
『不実な美女か貞淑な醜女か』 米原万里さん
日本のロシア語同時通訳、エッセイスト、ノンフィクション作家、小説家。
他のエッセイも大好きだけれど、この本は何度も何度も読み返して笑う。
そして、子育てするようになってまた違った目線で米原万里さんを想う。
9歳から14歳までプラハでロシア語で授業を受ける。
「先生の話すことが100パーセント分からない授業に出席し続けるのは地獄」だったと。
ロシア語なんて全くわからない小学校3年生を思った時、凄まじさを感じる。
そして、私の娘もまた、日本語よりも英語が自然な13歳。
日本語の授業に悪戦苦闘しながら、何とか食らいつこうとしている姿が、
ふと米原万里さんと重なることがある。
日本で暮らしたことのないサードカルチャーキッズである娘と接する時
娘に言葉を教えるとき、自国のことを話すとき、
ふっと頭と心に浮かんでくるのが米原万里さんの本からのことば。
『どんなに英語が上手くとも、自国を知らず、自国語を知らない人間は、
それこそ国際的に見て軽蔑の対象であって、尊敬の対象にはなり得ない』
本を読むって、やっぱり面白い。
時間が経ってから、別の形でまたじんわり効いてくる。
娘が大人になったとき、何か一冊でも、彼女にとってのそんな本を手にしてほしい。
そんな素敵な気持ちで、でもダメ元でこの本を娘に勧めてみたところ
『漢字多いね』
とのことでした..。おいっ。
……。
価値観すれ違いながら今日もなんとか共存中。
……。